漉き

漉きという作業は、革の厚みを薄くする作業です。
革の厚みのままバッグを作ると、とても分厚い部分が出来たり、ゴワゴワする部分が出来てしまいます。
そこで、革を薄くする作業が必要となります。
作り易いよう必要な部分を薄くする訳ですが、実はバッグの表情を作る作業でもあります。

「どんな雰囲気のバッグに仕立てるか」

すべては漉きによって決まる、と言っても過言ではありません。
また、持つ人に合わせて、入れる物に合わせて、厚みの強弱を付ける重要な仕事です。

 

 

漉き機という機械を使います。
タイコというギザギザの部品が革を右に送って丸い刃でスライスします。
このタイコ、錆びないようステンレスで出来ています。 
もう非売品なんですって・・・大事にしなきゃ

 

 

 

 

 

 

 

 

スライスをする為に、上から「押さえ」という部品で圧力をかけます。
この「押さえ」を上下させたり、傾斜をつけたりしてスライスする形状を作っていきます。
ちょっと浮いているビニールテープのようなものは、滑りを良くする為のテフロンテープです。

 

 

 

 

 

 

 

革の一部を薄くしました。 機械で出来る範囲はここまでです。 
機械では手が届かない個所を手で漉いていきます。

 

 

 

 

 

 

 

手で漉くと言っても素手ではありません。 
革包丁を使って仕上がりに必要ない部分をスライスします。

 

 

 

 

 

 

 

 

出来上がるバッグをイメージして漉きが終わりました。
この後の作業で必要となる線を描いておきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

革が重なっても厚みが揃うように漉くと、こんな感じに仕上がります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

革漉きの中には別々の革を繋ぐ「漉き接ぎ」という仕事があります。
写真のほぼ中央で繋いでいます。 よく見ると革のシワが微妙に違うところです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

上の写真だと分り難いので、色違いで繋いでみました。
包丁を平らで直線に研ぐ意味は、こういった作業にも表れます。