サンプル職人時代

ペレッテリアを始める前はサンプル職人という仕事をしていました。
問屋さん(ブランド)→メーカーさん(バッグ製造会社)→私(サンプル職人)という流れで
絵や図面をお預かりし、型紙を起こして1本の試作品を作るというのが私の仕事です。
出来上がった試作品は問屋さんの展示会に並べられ、バイヤーが買い付けるという仕組みです。
展示会前になると駆け込み依頼が殺到し睡眠時間は一日30分×3回という感じ
多い時で年間250本の型紙を作っていました。

一日中外出もせず、ひたすらバッグを作ることに格闘する毎日。
そんな生活をしていて体重は増加し、ついには医者に「このままだったら死ぬよ」って言われました。
このままじゃダメだ、自分の時間で生活出来るよう夢だった店を開こうと思い始めました。

サンプルの受注を減らしながら、オリジナルデザインを少しずつ作り始めた頃のバッグたちです。
夢と希望以上に不安を抱きながらも「いつか店を開くぞ!」という熱意だけで空回りしていた時代。
今のペレッテリアに通じる部分がチラホラと垣間見えると思います。

写真が見つかり次第追記して参ります。

最初の一歩
初めて自分の力で買った革で作ったオリジナルバッグ
ぐるっと一周縁取りのようになっています。

これが2作目のデザインです。 
真面目でしたね。今も真面目ですけどね。

旅行バッグを頼まれて作った記憶が・・・

すごいマチ(いい意味じゃなくて)のデザインです。 若さって恐ろしい・・・

昭和の雰囲気たっぷり(笑) でもこういうの作れるように頑張っていたのです。

真ん中のマチの繋ぎ目を浮かせる型紙が、駆け出しの私には難しかったのです。

和菓子のくず桜をモチーフにデザインしたバッグ。 
持ち手やポケットが色々ついてますが、本当はシンプルなショルダーがオリジナルデザインでした。

シンプルなオリジナルデザインはペレッテリア開店の際に飾りました。
2004年のアーカイブでご覧になれます。

知り合いに頼まれて作ったショルダーバッグです。
柔らかいディア(鹿の革)を使っています。
頑張って作ってました。
こちらはこじんまりとしたデザインにしたようです(記憶にない)

いつか店を開いた時の為にオリジナルデザインを!!
ひたすら突っ走るデザイン。 重そう・・・
もう勢いだけで作った若さ丸出しです。
結局ペレッテリアに並べることはありませんでした。 今見ると面白いデザインだったりしますね。

サンプル依頼で作ったバッグ
これもサンプル依頼で作ったバッグです。
三日間寝ずに作った記憶があります。 もちろん少しは寝ましたが。。。

サンプル品です。 生地のバッグも多数作りました。

ボンディングという生地で作ったサンプル品です。

ボンディングとは生地と生地の間に綿が入った素材なので、仕立てるのに大変苦労しました。
これもボンディングのバッグです。
ノリが付かない、表皮が動く、裁断がずれる、もう思い出すだけで・・・

オーソドックスなメンズバッグのサンプル品です。

オリジナルデザインのバッグです。
30年近く経った今でも友人が使ってくれています。

これもオリジナルデザインのバッグです。
独り立ち出来ません。 転がってしまいます。
今見ると欠点だらけですが「こういうものが作りたい」という意志がはっきりした作品でした。

「こういうものが作りたい」

ペレッテリアの原点です。